スーツの宅配クリーニングが安いのは?上下1〜5着の送料込み総額を比較【2026年9月】

スーツを宅配クリーニングへ出すなら、ジャケットだけの表示料金ではなく、「上下で何点になるか」と「送料まで含めた総額」で比べるのがポイントです。

一般的な2ピーススーツは、ジャケット1点+パンツまたはスカート1点の合計2点として扱うサービスが多く、スリーピースならベストを加えて3点になります。5点パックが安く見えても、スーツ2着では4点しか使わず、1点分を余らせることも。反対に単品型は、出すスーツの数によって送料が無料になる境目があります。

2026年9月9日時点で主要サービスの公式料金・送料条件を確認し、一般的なスーツ上下を1〜5着出す場合を試算すると、今回比較した条件ではポニークリーニングの宅配サービス「HINOKA」のプレミアム会員・ライト仕上げが総額を抑えやすい結果になりました。特に2着は、プレミアム特典と送料無料条件がかみ合うため、1着だけ出すより試算総額が低くなります。

ただし、高級スーツや特殊素材、装飾のある衣類、汗抜き・折り目加工などを付けたい場合は別です。まずは「何着出すか」を決め、そのうえで必要な仕上げや納期まで確認すると選びやすくなります。

スーツ上下1〜5着の宅配クリーニング総額を比較

まず、実際に出す「スーツの着数」に直して比較します。下表は2026年9月9日確認の通常料金を使った試算です。

スーツ上下の数 HINOKA
プレミアム
リネット ネクシー
個別
リナビス
ビジネススーツ
1着(2点) 3,245円 4,290円 4,450円 6,930円
2着(4点) 3,135円 5,049円 6,500円 6,930円
3着(6点) 4,730円 7,359円 7,350円 4点超の追加料金が必要
4着(8点) 6,490円 9,240円 8,200円 4点超の追加料金が必要
5着(10点) 8,250円 11,550円 10,250円 4点超の追加料金が必要

比較条件は、一般的な2ピーススーツ、1個口、有料オプションなし、キャンペーン・クーポン・リピート割引なしです。HINOKAはプレミアム月額会費330円を1か月分加算し、ライト仕上げと「ズボンまたはスカート1点無料」の通常会員特典を反映しています。新規会員向けの会費無料キャンペーンは計算に入れていません。

リネットは北海道・沖縄以外の送料条件で、その着数を1回だけ依頼するときに通常料金の総額が低くなる会員区分を採用しました。プレミアム会員を使うケースでは月額429円を加え、初回会費無料は除外しています。ネクシーも北海道・沖縄以外の通常送料で計算しています。リナビスのビジネススーツコースは4点までが6,930円で、北海道・一部離島・沖縄では別途送料があります。

この4サービス・この条件に限れば、1〜5着ではHINOKAがもっとも低い試算です。ただし、これは「基本クリーニングを安く出す」という比較。必要な加工や素材条件まで含めると結果は変わります。

なぜHINOKAはスーツ2着のほうが1着より安くなるのか

HINOKAのプレミアム会員では、ライト仕上げの「他お洋服全般」が1〜5点なら1点935円。スーツのジャケットとズボンはこの区分で数えられ、衣類を2点以上出してズボンまたはスカートを含むと、そのうち1点が無料になる特典があります。

ここで送料条件が効きます。

  • スーツ1着:935円×2点-935円=935円。2,090円未満なので送料1,980円がかかり、月会費330円を加えて3,245円
  • スーツ2着:935円×4点-935円=2,805円。2,090円以上なので送料が無料となり、月会費330円を加えて3,135円

つまり2着になるとクリーニング代は増えるものの、1,980円の送料がなくなるため、総額では110円下がります。単純な「1着あたり料金」では見えにくいところです。

なお、無料になるズボンまたはスカート1点には加工オプションを付けられないという条件があります。パンツの折り目加工などを必ず付けたい場合は、この試算のままでは判断できません。オプションを含めた注文内容で再計算してください。

スーツは「5点パックなら安い」とは限らない

宅配クリーニングではパック型が定番ですが、スーツでは単品型のほうが安くなることがあります。理由は、上下1着で2点を消化する一方、ジャケットやパンツ自体の単品料金はコートやダウンほど高くないからです。

ネクシーでは1〜5着なら個別クリーニングのほうが安い試算

ネクシーの通常料金は、スーツ上が1,200円、スーツ下が850円なので、上下1着の基本料金は2,050円です。個別クリーニングの送料は、北海道・沖縄を除く地域で通常2,400円。1個口のクリーニング料金が5,000円以上なら1,200円、7,800円以上なら無料になります。

一方、保管なしのNexcyパックは5着8,800円、7着9,800円、10着10,800円です。

スーツの数 必要点数 個別クリーニング
送料込み
近いNexcyパック
1着 2点 4,450円 5着パック 8,800円
2着 4点 6,500円 5着パック 8,800円
3着 6点 7,350円 7着パック 9,800円
4着 8点 8,200円 10着パック 10,800円
5着 10点 10,250円 10着パック 10,800円

この条件では、スーツだけを1〜5着出すなら個別クリーニングのほうが低い計算です。パックは「高単価のコートやダウンも一緒に入れる」「指定点数を無駄なく使う」ときに強みが出やすいので、スーツだけの注文と同じ感覚で選ばないほうがよいでしょう。

安さ以外の条件を入れると選ぶサービスは変わる

基本料金だけならHINOKAが有力でも、急ぎ・保管・加工まで含めると別の選択肢が合う場合があります。ここでは、スーツを出すときに差が出やすい条件だけに絞ります。

HINOKA|通常スーツを1〜5着、総額優先で出したい

HINOKAは、今回の比較条件では1〜5着で総額を抑えやすい候補です。プレミアム会員は月額330円ですが、他お洋服全般の会員料金に加え、衣類2点以上でズボンまたはスカート1点無料、商品小計2,090円以上で送料無料という条件があります。

ライト仕上げでは簡易しみ抜きも含まれますが、シミが必ず落ちるわけではありません。公式案内でも生地を傷めない範囲での対応とされています。また、汗抜き洗いはライト仕上げでは1点110円、紳士ズボンの折り目加工は1点1,540円など、必要な加工を追加すれば総額は上がります。

標準的なビジネススーツをまとめて出し、「特別な加工よりまず総額を抑えたい」という人が検討しやすいサービスです。

リネット|2〜3着を急いで戻したいときに比較しやすい

リネットの通常料金はスーツ上1,390円、スーツ下920円で、上下1着2,310円。クリーニング料金自体は無料会員とプレミアム会員で共通ですが、送料無料の基準が異なります。

  • プレミアム会員:1個口3,300円以上で往復送料無料。未満は1,980円
  • 無料会員:1個口8,800円以上で往復送料無料。未満は1,980円

そのため、スーツ2着なら4,620円となり、プレミアム会員では送料無料ラインを超えます。月会費429円を1か月分加えた通常条件の試算で5,049円です。3着なら7,359円。4着になると無料会員でも8,800円を超えるため、1回だけの利用なら無料会員のほうが総額を抑えやすくなります。

料金ではHINOKAより高くなる試算ですが、プレミアム会員は対応地域・対象品なら最短2日届けに対応しています。仕事用スーツを長く手放しにくく、料金差より返却スピードを優先したい場合は比較する価値があります。

ネクシー|会費なしの個別料金で出したい

ネクシーはスーツ上下2,050円で、月額会費を前提にせず使えます。1着だけだと送料の影響が大きいものの、3着ではクリーニング料金が5,000円を超えて送料が1,200円に下がり、4着では7,800円を超えて往復送料無料になります。

シミ抜き・ボタン修理・毛玉取り・再仕上げは公式料金表で無料と案内されています。一方、素材やデザインによって料金が変わる場合があるため、一般的なスーツ以外は検品後の料金確認が必要です。

「会員費は増やしたくない」「スーツ以外の単品も品目別料金で一緒に出したい」という人には分かりやすい選択肢です。

リナビス|スーツ1〜2着を保管し、汗対策も重視したい

リナビスにはビジネススーツ専用コースがあり、6,930円で合計4点まで利用できます。スーツはジャケット1点+スラックス1点で2点なので、上下なら最大2着がコース内です。

価格だけで1着を出すなら今回の比較では上位ではありません。ただし、このコースには最大12か月の保管が付き、汗抜き加工なども標準で含まれます。収納スペースを空けたい、次のシーズンまで受け取らなくてよい、基本クリーニングだけでなくスーツ向けの加工もまとめて任せたい、といった条件なら料金の見方が変わります。

3着以上は4点を超えるため、追加点数が有料です。また、ビジネススーツコースではスーツベスト・ネクタイ・ワイシャツ・ブラウスはコース4点とは別の有料オプション扱い。スリーピースを「上下2点と同じ」と考えないようにしましょう。

保管まで頼むなら、安い基本料金だけでは比較できない

上の総額表は「クリーニングして返却してもらう」場合の比較で、保管料金は含めていません。スーツを次のシーズンまで預けたいなら、保管の仕組みを別に確認してください。

  • リナビス:ビジネススーツコースに最大12か月の保管が含まれる
  • リネット:プレミアム会員はリネットクロークを利用でき、1着あたり月額297円。取り出し時は手数料・送料条件がある
  • HINOKA:通常のHINOKAとは別に「保管&宅配サービス」を用意
  • ネクシー:個別クリーニングとは別に最大9か月の保管パックを用意

そのため、「とにかく今回の支払額を抑えたい」なら基本料金+送料で比較し、「冬物と一緒に数か月預けたい」なら保管コース側で総額を比べ直すのが適切です。特にリナビスは1〜2着の基本クリーニングだけなら安さで選ぶサービスではありませんが、12か月保管とスーツ向け加工を同時に使う人には比較する意味があります。

安いサービスでも再仕上げ・補償条件は申込み前に確認する

スーツは仕事で繰り返し着ることが多いため、料金だけでなく、仕上がりに気になる点があった場合の再仕上げや、破損・紛失時の扱いも確認しておきたいところです。

たとえばリネットは無料会員・プレミアム会員とも再仕上げ期間を30日間と案内しています。ネクシーは料金表で再仕上げ無料としています。HINOKAにも再仕上げや安心保証の案内がありますが、合成皮革・プリント部分・ゴムやリブ部分・ボタン・ファスナーなど、再仕上げ・修理・補償の対象外とされるものがあります。

「補償あり」と書かれているだけで一律に安心と考えず、手持ちのスーツの素材・付属品が対象になるかまで利用規約や賠償基準で確認してください。特に購入価格が高いスーツや替えが利きにくい一着は、数百円の差より取扱条件を優先するほうが判断しやすくなります。

スーツを宅配クリーニングへ出す前に確認したい3つのこと

1.上下はできるだけ同じタイミングで出す

スーツはジャケットだけ、パンツだけを出すこと自体はできますが、セット物はできるだけ一緒に出すほうが無難です。ポニークリーニングの公式FAQでも、上下対になっているスーツは極力一緒に出すよう案内しています。クリーニングや着用、紫外線などで色や風合いが変化することがあり、片方だけ洗う回数が増えると差が目立つ可能性があるためです。

パンツだけ汚れたときでも、同じスーツを長く着たいなら「料金が半分になるから」と上だけ残すかどうかは慎重に判断しましょう。

2.スリーピースは3点として考える

ジャケット・パンツ・ベストのスリーピースは、一般的に2点ではなく3点として考えます。リネットも公式FAQでスリーピースを3点と案内しています。

パック型では3ピース1着で3枠を使いますし、単品型ではベスト分の料金が増えます。とくに「5点パックにスーツ2着入れよう」と考えている場合、2着ともスリーピースなら6点になるため入りません。申込み前に、スーツの「着数」ではなく実際の衣類点数へ置き換えてください。

3.高級品・特殊素材・装飾品は安い基本料金だけで決めない

ウールだから必ず通常料金、ブランド品だから必ず追加料金、と一律には判断できません。サービスごとに素材・デザイン・装飾品の取扱条件があり、検品で料金や受付可否が変わる場合があります。

HINOKAでは飾りボタンやビーズなどの付属品を取り外して出すよう案内があり、ネクシーも素材やデザインによって料金が変動する場合があるとしています。大切なスーツほど、価格表だけで申し込まず、洗濯表示・素材・装飾・付属品と希望する加工が通常コースの範囲に入るかを先に確認してください。

結局、スーツの宅配クリーニングはどこを選ぶ?

一般的な2ピーススーツを宅配クリーニングへ出すなら、次の分け方が実用的です。

  • 1〜5着の基本料金・送料をできるだけ抑えたい:HINOKAのプレミアム会員・ライト仕上げをまず比較
  • 2〜3着で返却スピードを重視:リネットのプレミアム会員も候補
  • 月額会員を前提にせず単品料金で出したい:ネクシーの個別クリーニング
  • 1〜2着を次シーズンまで保管し、汗抜きなどもまとめたい:リナビスのビジネススーツコース

スーツで大切なのは、「1点○円」だけを見ないこと。上下2点に直し、出す着数・送料・会費・必要な加工まで足した総額で比べると、選択肢をかなり絞れます。

また、スーツだけを出すならパック型が自動的に安くなるわけではありません。今回のネクシーのように、1〜5着では個別料金のほうが自社パックより低くなる例もあります。コートやダウンを一緒に出すときはパック型の価値が変わるため、その場合は改めて中身全体で計算するのが確実です。

料金・送料・会員特典・納期・保管期間・取扱条件は変更される場合があります。申込み前には各サービスの公式サイトで最新条件を確認し、素材や装飾、希望する加工も含めて最終判断してください。

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